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ST-LINK拡張基板のご紹介

※この記事はJLCPCB様の提供でお送りします。

早稲田大学ROBOSTEPでは,JLCPCB様よりPCB製造のご支援をいただいております。

JLCPCBのご紹介

JLCPCBは中国に本社を構えてPCBの製造を行っている会社です。

英語発注システム https://jlcpcb.com/JPV/
日本語発注システム https://jlcpcb.com/jp/

PCB製造だけでなく,3DプリントやCNCサービスもあります。

基板の紹介

今回製作していただいた基板の一部です。

Nucleo-64ボードのSTLINK部分にSTDC14互換のコネクタを増設する拡張基板です。

STLINKとピン配置について

STM32マイコンにプログラムを書き込む手段の一つとしてSTLINKを使用する方法があります。STLINKにはST-LINK/V2系とSTLINK-V3系の大きく2つがあり,NucleoボードにはST-LINK/V2が搭載されています。

Nucleo-64ボードのST-LINK/V2[1]

ピンアサインは次のとおりで,SWDのSWCLK,SWDIO,SWOの最低3本をターゲットマイコン接続することで書き込みが可能です。

STLinkを使用することでSWOデバッグが使用でき,UART経由よりも高速に書き込みができるため,開発の効率化が可能です。

ST-LINK/V2のピンアサイン[2]

STDC14

STDC14はST Microが定義しているSWD/JTAG/VCPのためのコネクタ・ピンアサインの規格で,STLINK-V3系やNUCLEO-G474REなどの基板に実装されています。

STDC14のピンアサイン

今回JLCPCB様に製作いただいた基板は,NUCLEO-64から摘出したST-LINK/V2にSTDC14互換のコネクタを実装する基板です。回路図は次に示す通りです。

VCPのTx/Rxの配線には注意が必要で,STDC14のT_VCP_TXをST-LINK/V2の●RX,T_VCP_RXをTXに接続する必要があります。

製作いただいた基板の回路図

まとめ

今回もJLCPCB様にPCBとPCBAのご支援をいただきました。
この場をお借りして感謝申し上げます。

※この記事はJLCPCB様の提供でお送りしました。

出典

[1][2] https://www.stmcu.jp/wp/wp-content/uploads/2017/08/image.PF262063.en_.feature-description-include-personalized-no-cpn-large-1.jpg (一部改変)
[3]https://www.st.com/resource/en/user_manual/um2448-stlinkv3set-debuggerprogrammer-for-stm8-and-stm32-stmicroelectronics.pdf